動物のグリーフについて考えてみよう

コラム

ねこのひたいのオーナーsaiです。

いつもご覧いただきましてありがとうございます。

言葉が話せない動物の気持ちを読み取ることは容易ではありません。

ですが、人が動物の目線・動物の立場になって考えてみるというスタンスを常に持つことで、動物のグリーフを感じ取ることはできるはずです。

今回は動物が抱えるグリーフについて考えてみました。

動物にとって環境の変化は一番のグリーフ

最初に家族として迎え入れた時、初対面である人間をみて「この人は安全?」「この場所は大丈夫?」と本能で安全性を測っていると推測されます。

大きな声や行動で脅かしたり、また無理にしつけようとすると動物にとっては安全性の喪失というグリーフにつながります。

迎え入れた最初の2週間程度は

  • 力で強制しない
  • 叱らない
  • 脅かさない

の3つを注意してください。

動物にとって、家族となる人間と基地となるホームが安全であることを認識してもらうように優しく接することがポイントです。

野良だった子や保護施設から迎え入れた場合

外で自由に暮らしてきた野良ちゃんの場合、環境の変化に戸惑います。

だからといって、野放しにすることは事故や病気のリスクもあるため危険なので絶対に辞めてください。

猫の場合、慣れたら室内ではできるだけ自由に動けるような環境を、

犬の場合は1日に2回程度のお散歩ができるような環境を整えてあげてください。

動物がまだ子供の状態で迎え入れた場合

母親(生みの母親)の代わりとなる存在を欲しています。

安らぎを感じられる居場所であることを認識してもらい、人が動物の母親の代わりとなる存在になることが大切です。

環境の変化に慣れてもらうために大切なこと

環境の変化に慣れてもらうために大切なことは、「名前をつけ呼んであげること」です。

人に優しく名前を呼ばれる中で、だんだんと環境に順応しグリーフケアされます

飼い主となる人間から名前を呼ばれている時、その名前の響きや呼んでくれているその人間に少しずつ安全を感じながら、徐々にグリーフケアされているのです。

また名前を呼ぶことで人間は幸福感を感じ、名前を呼ぶことを通じて動物にもその幸福感は伝わります。

人が動物の目線・動物の立場になって考えてみる

自分だったら○○だから、この子もきっと○○だろう

という自分目線ではなく

この子は多分●●だと思うから、〜〜してあげよう

という動物目線・動物の立場になって考えてあげることを大切にしてください。

そうすることで、言葉が話せない動物のグリーフを感じ取ることが少しずつできるようになるはずです。

安全基地となるHOMEにしましょう

人と動物が共に生きていく自宅は、ありのままの姿でいられる唯一のテリトリーです。

弱ったり疲れた心と身体を安心して投げ出し、新たなエネルギーチャージをする場所だからこそ、HOMEは安全基地とならなければなりません。

つまりHOMEはグリーフを回復する重要な拠点です。

人にもペットにとっても、安全基地となるHOMEは大切なグリーフケアにつながるので、居心地の良いHOME作りを心がけましょう。

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