ペットロスを癒すために私がやったこと

コラム

ねこのひたいのオーナーsaiです。

いつもご覧いただきましてありがとうございます。

私はこの2年で大切な家族であるペットを3匹見送りました。

子供の頃からのお別れを数えるともっとたくさんの子たちとさよならをしてきました。

死んでしまったという事実はもちろんのこと、命が消えていく過程をこの目で見て感じることは本当に本当にショックです。

見送ることができたのは幸せなことだとは思いますが、同時に「もっと何か出来たのでは?」という自責の念が次々と湧いてきて、気がつくと深い深いペットロスへと沈んでいってしまうのです。

これは何度お別れを経験したとしても、大切な家族だからこそ決して慣れることなどないのです。

ですが、一生泣き続けていくわけにもいきません。

そこで今回はペットライフ・グリーフケアアドバイザーの私saiが、どうやってペットロスを癒していったのかをいくつかお話ししようと思います。

スパっと気持ちを切り替える!とはいきませんが、自分のペースでゆっくりと少しずつ・・・。

大切な彼らと過ごした日々を懐かしんでおしゃべりできるくらい回復するまでにやったことをまとめてみました。

ちゃんと悲しむ、悲しいという気持ちを言葉にする

自分の思いを伝えられる家族や友人に、「私は○○ちゃんが死んでしまって、とてつもなく寂しくつらく悲しい」ということを言葉にしてください。

といっても、実際私はあまり面と向かって誰かに自分の思いを伝える(ましてや辛い、悲しいなどという気持ちを伝える)のは苦手なタイプです。

だけど、SNSなどではなぜか素直に文字にすることができました。

私という生身の人柄をあまり知らない人に、弱い部分を文字ならば発信できたんですね。

理由は自分自身でもよくわからないのですが、そばにいる人に「大丈夫?」と心配されるのが申し訳ないと思ってしまう性格だからなのかもしれません。

時には誰かに頼って弱さを見せられるともっと楽なのかもしれませんが、もうずっとこの性格と付き合ってきていますので中々すぐには出来ないのが事実なんですね。

少し話がズレてしまいましたが、自分の思いや気持ちを一旦外に吐き出すことで(個人差はありますが)胸の中の詰まりは確実にスッキリします。

締め切った部屋の窓をあけて空気の入れ替えをするのと同じです。

とにかく内側に詰まって溜まってしまった『悲しみ・辛さ・寂しさ』という感情を、一旦外に出してちゃんと悲しむということが目的です。

話した相手に慰めてもらうのが目的ではありません。

だから、身近な家族や友人に言葉に出して言える方はぜひとも言葉にして思いを吐き出してみてください。

私のように、そういうのが苦手というタイプの人や身近に話を聞いてもらえる人がいないという場合は、SNSなどを使って文字として思いを吐き出してみてください。

不特定多数の人に見られるのが嫌だという方は、鍵をかけたアカウントをつくるのも1つの方法です。

それから、ココ『ねこのひたい』は「ちゃんと悲しむ」ための場所でもあります。

満杯のグラスを空にすると新しい飲み物を入れることができますよね。

次の一歩を踏み出すためにも、つらいと思う重い荷物は一旦下ろしましょう。

自分の思いを吐き出せる場所を作ることは、ペットロスに限らずストレス社会の中で生きるためにとても重要なことです。

自分に合った方法を見つけながら『ねこのひたい』も選択肢に入れてみてくださいね。

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思い出すのも辛いときは全く関係のないことをする

忘れたいわけじゃないんです。ただ、思い出すと涙が次から次へと流れてきてしまう。

日常生活に支障をきたす程目を腫らしてしまっていたので、亡くなった子のことを全く考えない時間をつくるようにしました。

もちろん、ふとした拍子に思い出してしまうのですがここは敢えて「考えない時間を作る」行動をおこすのが大切です。

例えば私がやったことは・・・

  • もう苦しい、無理と思うほど腹筋(またはスクワット)をする(回数を決めるというより、きついと思えるまでやるというスタンス
  • 大好きなアロマをディフューズした部屋のベッドに横になり、アイマスクをして、普段やる深呼吸より深く長くを意識した深呼吸をひたすら続ける(回数を決めるというより、回数の意識をしなくなるまでやるというスタンス
  • 先延ばし(後回し)にしていたことをする
    →私は断捨離、部屋の模様替えをしました

「考えないようにする」のはとても難しいのですが、視点を変えて「考えない時間を作る」という考え方に変えてみるといいかもしれません。

常に一緒にいると感じられる思い出のものを身につける

「考えない時間を作る」と正反対のように感じるかもしれませんが、常にその子と一緒にいるんだという安心感は心の安らぎと癒しに大きく関係します。

例えば

  • フォトフレームを携帯する、写真をスマホの待ち受けにする
  • ひげを携帯する
  • 首輪(首輪の鈴)をキーホルダーにする

など、実際私はこれら全てを今でもやっています。

寂しくなった時は待ち受けや携帯のフォルダに入っている写真を見たり、大きな仕事の前には首輪をぎゅっと握りしめて「応援しててね!」と心の中でつぶやいたり。

常に彼らを思い出し、感じ、勇気をもらい、姿は見えなくても自分の中にはずっと存在しているんだと感じると自然と安心しています。

まぁ、涙は出ちゃいますけどね笑

儀式をする

一つの区切りをつけるために「お葬式」はとても必要なことだと思います。

また、お墓を作ることや仏壇(祭壇)を作ることも事実を受け止めて前へ進むための一歩となることを経験から学びました。

お仏壇/お遺骨用ステージ

いなくなってしまったことはとても悲しく辛い、だけどそれを無かったことにはできないのです。

だって事実だから。

事実をきちんと受け止めるための儀式=お葬式やお墓、仏壇をつくる

人は昔からそうやって悲しみを受け止め、また1日1日を生きてきたのだと思います。

まとめ

スパっと気持ちを切り替える!とはいきませんが、自分のペースでゆっくりと少しずつ・・・。

あなたはあなたのペースでいいんです。

たとえ同じ経験をしていたとしても、気持ちや感じ方までは全く同じではありません。

彼らと出会えたことは偶然ではなく必然だったのですから、大切な彼らとの時間を無理に忘れようとするのではなく受け止めて前に進めるように「ねこのひたい」もそばで寄り添い、心が穏やかになれるようにお手伝いいたします。

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